1999年度 学友会報告

(マスタリー第22号p8-15より)

学友会活動を振り返って

学友会会長 永田 靖史

僕は、関学高の学友会会長になった事を今でも、そしてこれからもずっと誇りにし続けたいと思っています。
会長になった当時は、具体的に何をしてよいかわからなかったけれども、役員との話し合いで、取りあえず、いきなり大きな事をするより、目の前にある問題をコツコツと解決して行ったら良いのではないかという事になりました。
目の前にある問題とは、長年続いている「盗難」や「アッセンブリーへの生徒の考え方」などがあり、それらを一つ一つ解決しようと努力しました。実際、盗難の問題への取り組みは、呼びかけ、ポスターなどを使って頻繁に行い、その結果、一時はかなり発生件数が減りました。結局、最後までそれをやり通す事ができませんでしたが、少しでも効果があった事はとても大きな意味を持っていると思います。
僕自身、今までの会長とは少し違う所を見せていこうと思い、自分を作らず、勝負してきました。その結果、やり残した事はあったけれども、自分との勝負には勝てたと思っています。自分で言うのもどうかと思いますが、会長の固いイメージを変える事が出来たと思っています。そして、会長になった事をこれからも胸において行動していきたいと思っています。
最後に、生徒の皆へは、自分を偽らず、常に正直に、色んな壁がでてきてもぶつかってほしいと思っています。夢を持ってそれにチャレンジしてみて下さい。夢は、夢を持ち続けて、それに向けて努力し、はね返されても突き進んで行った者だけに与えられるものだと思うのです。
皆さん頑張って下さい。
一年間ありがとうございました。

広報部長報告

広報部長 石崎 圭

ここ数週間の間に、編集局鯖尻氏からの電話が数回あった。そう、この原稿の、催促の電話である。延ばし延ばしにしてきた締め切り逃れも、この辺りがそろそろ年貢の納め時であろうか。覚悟を決めて、ペンをとることとした(正確にいえば、キーボードに指を置くことにした、となるだろうか。入力の手間が省けるデジタル納稿であることに、鯖尻氏には感謝してもらいたい)。
さて、はじめに、この一年間で広報部として行った行動を振り返ってみたいと思う。活動のほとんどはパソコンを使って計画したため、その中に保存されている書類を表示すれば、今までにこなした業務が一目瞭然というわけだ。画面上の“Old Projects”フォルダをクリックして開き、さらに〝学友会〟フォルダを開けば、そこには一年間の軌跡が表示される (いや、そんなに大したものではないのだが)。
それでもコツコツとためてきた仕事たちの残骸はそれなりの量になるもので、気がつけばフロッピーにしておよそ29枚分もの量が蓄積されていた。項目を修正日順にソート(並び替え)して、古いものから順に見てみよう。
最も古いフォルダは、“Theなかだ”と命名されているようだ。このフォルダはさらにもう一つのフォルダが内包されていて、”1999/02/01発行分”となっている。なるほど、“Theなかだ”は二月一日発行分のほかにも制作される予定であったが、どうやらその後は手が回らず、自然消滅となっていたらしい。せっかくなので、二月一日発行分だけでも内容を振り返ってみることにしよう。
記事のヘッドラインには“生徒の意見が/はっきりと/反映されるようにしたい”とある。これは一月に学友会が発足した時点での、その先一年間の目標のようなものだったと記憶している。それが達成できたかどうかはまた別の問題として(あえて結果を問われればYesとはいい難いが)、目標としてはなかなかいいと思う。僕はこの一年間勝手に“ベクトル”というキーワードを選んでやってきた。方向性と力の大きさが重要、という意味である。はじめに何をするのかをはっきりと定め、あとはその方向に向かってできるだけ大きな矢印を描くのである。広報としても、学友会が目指す方向をできるだけ確実に伝えることを当初の目標としていた。ただ、残念ながら、学友会としての方向性が浮かび上がったのが、時期的には少々遅かったような気はするが。
また、“Theなかだ”のほかの記事としては、“サービスリーダーを配置”“弁護士制度”などがある。前者は乱れ気味であったアッセンブリーの雰囲気を正すためアッセンブリー中のチャペル通路にサービスリーダーの人を配置し、騒がしい人に注意をする、というものである。これについては学友会室でも意見が分かれた。自治として正しいという意見もあれば、威圧的に注意するのは好ましくないという意見もあった。僕としては当時はあまり肯定的ではなかったのだが、後になって振り返ってみれば、これでさえ学友会として示された数少ない貴重な“方向性”の一つであるとさえ思えてくる。何ごとも、やらないよりはやる方がいいのだろうか(この疑問は、あえて残しておくことにしたい)。驚くことに、“Theなかだ”はWebブラウザを使って編集されている。インターネットのページを見るときに使う、あれである。HTMLソースを書いて……と表現すれば、分かるヒトには分かってもらえるだろうか。なぜこんなことをしたかといえば、適切なソフトウェアを持たなかったからだ。画像編集用のソフトを使って強引にやるという手もあったのだが、後々の構成作業を考えてこれはやめた。いずれにせよ、このような苦労が端々にあったのである。これは単なる自慢としてではなく、今後、継ぎはぎだらけではないスムーズな計画進行を心掛けるという、自分への教訓として書いておきたいと思う。

携帯電話問題

【議事録】携帯電話についての話し合い

今年の学友会総会で議題となった携帯電話について、先日、ついに話し合いがもたれました。
この話し合いによってすぐに規則などが変わるということはありませんが、生徒と先生の思いを伝えあう第一歩として、十分に意義のあるものとなりました。また、話し合いは非常に和やかに行われ、先生方が談笑する場面も見受けられました。
以下にその議事録として、要点を掲載します。

出席者…崎副部長、石森先生、福島先生、安藤先生、永田学友会長、池田同副会長、西坂総会議長、麻植クラス委員長、石崎広報部長、1年生コミッティー、2年生コミッティー

【基本事項】

*西坂 現在携帯電話についてルールが暖味なので確認したい。
*石森先生 学校に不必要なものは持ってこないというのが基本。現在とっているチェックの方法としては、鞄の中を調べるようなことはしていない授業中に(着信音がなるなどして)迷惑になることがあれば、取り上げている。原則としては、後で生徒を呼び出して注意し、家庭に連絡する。
*崎副部長 他校では解約などの処分もあるが、本校ではそこまでしていない。

【ポケットについては】

*西坂 では、ポケットに入れるだけなのはいいのか。
*石森先生 先生によって温度差はあるが、(授業が終わる)3時まではポケットに入れる必要はない。ポケットに入れるということは、使う意思があるとみなされる。
*崎副部長 放課後であっても、学校内で使用するのは好ましくない。ただし、学外でクラブなどでどうしても必要な場合については、顧問などの判断でケースバイケース。

【特殊な事情】

*西坂 連絡のために親が持たせている場合は認められるのか。
*崎副部長 認められない。事務室に連絡すれば、呼び出せるようになっている。
*安藤先生 休み時間には公衆電話も使える。
*石森先生 相手側(特に女子高)の迷惑も考える必要がある。(関学とは違って)校則が特に厳しい学校もある。

【先生と生徒】

*崎副部長 大人も仕事上の事にしか使わない。生徒は必要無いのでは。
*石森先生 それは少し違う。高校生は、仕事ではなくコミュニケーションの手段として携帯を持っている。
*崎副部長 コミュニケーションを学校にいるときにとる必要はないのでは。
*永田学友会長 何となくポケットにいつも持っておきたいという生徒が多い。
*石森先生 何のための学校生活かを考える必要がある。
*西坂 鞄の中ではなく常に肌身はなさず持っておくことによって、着信があったときに実感したい。
*崎副部長 その気持ちは分かるが、ある程度我慢をせねば。やりたいこと全てが認められるわけではない。
*福島先生 以上、ルールの確認。

【コミッティーから】

*西坂 次にコミッティーの意見を。
*1年生コミッティー 携帯の利点は、緊急時にすぐに連絡可能なこと。また、家が学校から遠い生徒は(親に)持たされる。授業中に使うのは論外だが、使わずに持っていることは大目に見てほしい。
*石森先生 例えば礼拝堂に入っていくときには、礼拝を大切にするという目的意識が欲しい。礼拝中に着信があれば、(電話に)出なくても、集中力が途絶えるのではないか。
*永田学友会長 教室に置き去りにしても、逆に気になる。

【一般的なマナーと比べて】

*石森先生 携帯の電車の中などでのマナーについてはどう考えるか。
*西坂 鳴る可能性より、鳴ったらどうするかに注目してほしい。
*石森先生 コンサートや映画館、病院では、電源を切らなくてはならない。
*西坂 サイレントモードにしていればOK。
*崎副部長 それではポケットに入れていても意味がない。
*永田学友会長 持っているんだという実感が欲しい。
*安藤先生 実際にポケットに入れておいて取り上げられた人はいるのか。
*西坂 いる。鞄でもポケットでも同じだから鞄に入れておきなさい、というのなら、逆にポケットに入れても良いのでは。
*福島先生 普及率の現状はどうなつているか。
*1年生コミッティー 高校に入ってからみんな一斉に持ちだした。
*2年生コミッティー 同じく。

【先生の個人差】

*2年生コミッティー 先生によっては(見つかったときの対応が)厳しかったりと、差があるのが気になる。
*崎副部長 差があるのは事実だが、例えば寝ている生徒の起こし方にしても、先生によって違う。それと同じで、優しい先生はあまり注意しないこともあるが、それは理解するべき。
*西坂 原則通りの対応なら当たり前、優しくされたときはラッキー、ということ。
*崎副部長 その通り。甘い先生に対して「統一しろ」というのは大人気ない。
*一同 優しい先生の対応を「原則」と捉えてしまうから対応の差が気になるのではないか。本来の原則以上の対応をしている先生はいないのに。

【再び、ポケットについて】

*西坂 ポケットに入れておく件についてはどうか。
*石森先生 教師としては、授業に集中してほしい。
*崎副部長 鞄に入れておいても気になるというが、慣れや我慢も必要。
*西坂 原則としては、鞄以外に入れておくのは禁止、ということで。
*石森先生 そう。取り上げられても文句は言えない、という意識でいてほしい。
鞄の中に入れておくことに関しては、干渉はしない。
*崎副部長 現行の規則としては、本当は不要物に含まれる。ただし、鞄を調べるようなことはしない。また、鞄に入れてあるのが見つかっても、注意はしない。要するに、(使わないという)意思表示の問題。

【三たび、ポケットについて】

*石森先生 今、携帯にかかっている費用は。
*池田副会長 月に一万円ぐらい。
*石森先生 家庭の人に、もっと控えるように言われないか。
*池田副会長 プライベートではあまり使わないので、特に言われない。家との連絡などに使う。
*池田副会長 メモリーされている内容を考えると、お金と同じ程度重要。盗難や紛失を考えると、貴重品として携帯したい。
*崎副部長 ロッカーに入れておけば良いのではないか。
*福島先生 携帯は注意しないというだけで、正式に認められているものではない。それを盗まれるからといって肌身はなさず持っていたい、という主張は学校としては認められない。

【先生方と携帯】

*麻植クラス委員長 先生が携帯を使っているのはどうか。
*崎副部長 仕事で使用するので、生徒とは別。
*石森先生 特に体育の先生などは、捕まえにくいので仕方ない。
*麻植クラス委員長 そうではなく、あからさまに目立つ場所で使っている光景が好ましくない。
*先生方 それは納得できる。
*麻植クラス委員長 また、先生方も授業中に身に付けている必要はあまり感じられない。
*先生方 理解できる。

トルコ・台湾震災のための募金活動

学友会の活動の成果のひとつに、トルコ・台湾震災のための募金活動があげられます。高等部学友会は、トルコ・台湾での震災の被害をテレビや新聞などで知り、5年前同じような大きな震災を体験したものとして何か自分たちに出来ることはないかと話し合った結果、校内募金と街頭募金という形をとることになりました。校内募金のほうは各学年の礼拝のときに行い、又は、アッセンブリーで参加者を募ったところ、約10名の人が参加してくれました。11月の第2週に3日間、阪急西宮北口周辺で活動しました。その途中にトルコで2度目の大きな地震があり、全員の提案でもう一日募金活動を続けることにし、11月27日今度は元町の大丸前で行いました。
活動の結果

校 内  55,000円
街 頭 168,900円
先生方  16,211円
合計  232,520円

以上のお金を、神戸新聞社厚生事業団を通して現地で役立てて貰うよう、委託しました。参加してくれた学友会役員、生徒みなさん、ありがとうございました。

盗難防止キャンペーン「Save ALL」

校内で盗難に対して、学友会は「Save ALL」というキャンペーンを展開した。目的は試験前にノートが取られるなどの盗難事故を防ぐこと。教室にポスターを貼り、自己管理を呼びかけたり、クラスの鍵に特別のキーホルダーを取り付けた。これには、教室の施錠を訴えるメッセージが書かれていて、日番の協力をもとに、一学期中間テストでは、そのような被害はまったく出さないという成果をあげることが出来ました。先生方の協力も得られ、学校全体として「盗難を許さない」との意識を高めることが出来ました。学校の中で、「物がなくなる」というようなことが起こらない学校にしてほしいと後輩たちにも頑張って欲しいです。

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