2003年度 学友会報告

(マスタリー第24号p229-238より)

2003年度 学友会役員

:顧 問:芝川又美  八尋孝一
:会 長:西山直隆
:副会長:石井健太
:書 記:安藤 望  岩田和久
:会 計:林 晃司  石井秀和

学友会会長

西山 直隆

2001年春、俺は希望と期待を胸いっぱいに抱えて入学した。関西学院の中学部で過ごした俺は、中学部の規律の厳しさに不満ばかりを覚えていた。中学部生だった俺の目から見れば高校はパラダイス生活のように思えた。髪の毛が長かろうが茶色でも金色でもアフロでも構わない。制服を着る規律もなくピアスもOK、これぞパラダイス。
入学当初、この“自由”の名のもとに大いにはじけた。俺が望んだパラダイス生活が1ケ月、2ケ月と過ぎた……が、そこに充実という言葉はなかった。毎日、目的もなく空いた時間をふらふらと生活していた俺の心には、ぽっかり大きな穴が開いていた。“自由”を求めて入学し、“自由”について苦しみだした。“自由”というのは恐いものだった
この学校では楽をしようと思えば、好きなだけ楽にできる。しかし、その時間を果たして意味もなく過ごして良いのだろうか。もし、自分に目的ややりたいことを選択することができれば、十分な時間を使って充実した時間を過ごすことができるだろう。こう考えた俺は、様々な分野に挑戦した。サーフィン、ダンス、ボクシング、柔道、バンド活動、アルバイト……。
大学受験を控えている高校生にとっては、決して経験することのない経験をした。そして様々な人と出会い様々な人の生き方を知った。人と出会い、世の中を知り、自分について考え、将来について考える。このことは、俺の中で、とても重要なことだった。しかし、周りの関学生にはこの意識は薄かった。2年生の冬、俺は思った。学生のトップに立ち学校を変えてやろうと。そして、学友会選挙を経て、副会長の石井君と共に学友会に就任した。そして、意識の変化をするために、生徒委員に「なりたい、興味のある職業」を書いてもらい、実際に今現役で働いている人を招く講演会を実施した。1位が芸人であったため、マジシャンと吉本の“笑い飯”を招いた。この講演会で、「学生に戻ったら何がしたいか」や「なぜこの職を選んだのか」などの質問の答えから生徒一人一人が少しは考える時間を持てたと思う。
自由の中で生きてゆくための“自己選択”“自己決定”“自己責任”を行う力を、一人一人が養っていけたら、もっとこの学校は活気に満ち溢れた、光り輝く学校になると思う。この3年間本当にがむしゃらに走ってきた。 先生、尊敬する友人、そして父と母、迷惑ばかり、かけてすいませんでした。そして支えてくれてマヂありがとー。

学友会副会長

石井 健太

副会長の仕事を終え、『学友会』とは関西学院高等部をそっくりそのまま表す組織、集団であると心から感じた。自らの意思を持ってやりたいと思ったことは、計画を立て、会議を繰り返し、実行することでほとんど成し遂げることができる。しかし、2003年度学友会はやりたいことを全て実行しただろうか……。
まず、会長と二人で1月〜3月にかけて、兵庫県の私学高校にむけてアンケートを送った。まだ、要領をまったく把握していなかったので、文書を作成し、宛名を書き、郵送するたったそれだけのことに、2ケ月も費やしてしまった。このアンケートの返信内容によってはこの期に活用する、といった話も二人でしていたが、結局活用される、ことなく今も学友会室に眠ったままである。その後は、二人とも少し疲れたのか、特にこれといって何かをやろう……ということはなかった。ただ、学校行事の運営に携わっていただけであった。
僕自身、立候補選挙のときに話したが、想像力(imagination)と創造力(creation)がほとんどない。それにつけ加え、様々な環境(たとえそれがすばらしい環境であってもひどい環境であっても)に不満を感じることなく、うまく適応していく能力を持っていることもあり、この高等部に不満を感じるどころか、まったく適応してしまい、何も望むことがない状態であった。生徒会に立候補する人といえば、たいてい何かの不満を持ち、それを生徒の代表として学校側に提示し、変えていこうという意思を持っているものであろう。しかし、僕はまったくそんな意思はなかった。これっぼっちもなかった。では、なぜ立候補したのか……やはり会長の西山君が立候補したからであろう。
彼とは中学のころから陸上部でともに練習したり、文化祭ではバンドを組んだりと仲良くやっていた。中学生らしくそれなりに悪いこともいろいろやったやんちゃ坊主ではあったが、陸上部副キャプテンをやるなど、芯はしっかりしていることはわかっていた。高等部に入り、やはり“はじけてしまった”時期もあったが、2年生位から落ち着いて様々なことに取り組むようになって彼の“芯”の部分が成長し、表に出てきました。そして、彼に立候補を誘われた。彼は想像力と創造力を兼ね備え、すばらしいアイデアを考え出す。そして頭もいい。wiseといったところだろうか?勉強というよりも戦略的・計画的なずるがしこい頭である。彼のためにも自分のためにも学友会はいい機会となるだろう、そう思い彼をサポートすることを決めた。これが立候補の主な理由であった。
彼と一緒に活動する中で様々な新しい価値観・考え方を得ることができた。最も印象的で覚えているのが……高等部はエスカレーター式で大学に進学することができる。それにつけ加え、社会との接触がなさ過ぎることもつけ加えて、生徒一人ひとりが進路を考えることがほとんどないのではないだろうか。ならば社会との接点を増やす、進路を考えるきっかけとなるようなことはできないだろうか。……行われたのが職業アンケートである。結果、1位芸人2位政治家3位弁護士となった。そして、芝川先生のご協力もあり、「笑い飯」を招待し、講演会を開くことができた。ぶっちゃけ、あの講演会は本来学友会が臨んでいた主旨とはちょいとというか、だいぶずれてしまったのかもしれないが、講演会を開けたということを生徒たちに分かってもらえたのがよかったと思う。
2003年度学友会テーマは“光輝”。すばらしいテーマであったと思う。私はとても気に入っている。コンセプトもすばらしかった。昨年度の“自制心”を基礎として、一人ひとりがより活発に自らのやりたいことを成し遂げ、この世の中に光り輝く存在となって欲しい、そういう願いがこめられていた。しかし、テーマを掲げるのは簡単である。実際にそれを生徒に理解してもらい、そうなってもらえるようにこちらから働きかけるのは並大抵のことではなかった。生徒一人ひとりが自覚して、光り輝こうとすることができるなら、高等部という集団はすさまじいレベルの集団であると思う。さすがに、昨年と比べて目に見えて大きく変化したということはなかった。が、しかし、文化祭ではちょっとした進歩が見られたのではないか。私はそう感じている。
2003年度の文化祭のテーマは“俺等関学生”。分かりやすくはっきりした、かつ、光輝にも沿っているテーマであった。食品サークルの審査を厳しくすることにより、やはりレベルの高い食べ物を来客の方々に提供できたと思う。また、1年生のクラス展は文化祭執行委員会からのある程度の提示を元に実行され、委員が最後まで実況を把握しながら見て回ることにより、参加しやすいものとなったはずである。2年生の新しい試みであった垂れ幕。当日の天候には泣かされたが、校舎の中から見ただけでもインパクトがあっただけに、来客のかたがたには中庭から見上げていただきたかった。ぜひ、来年も垂れ幕を作ってもらいたい。だが、私の最も印象に残っているのは、礼拝堂で行われた、ダンスである。あのダンスを見て、おそらく来客の方々も、高等部の生徒たちも何か感じるものがあったと思う。ただかっこいいだけではない。何か特別なものを感じたのではないだろうか。あれが“光輝”のひとつの姿であったと私は感じた。彼らは光り輝いていた。そして、それを見つめる高等部生の日も光り輝こうとする日であった。その瞬間に、高等部の集団のレベルの高さを改めて感じた。
2003年度、学友会が行ってきた活動を通して、生徒たちに利が会ったか、生徒たちに何か変化をもたらせたかどうかは私には分からない。だが、私は高等部というすばらしい人間たちの集まりの前に立ち、違った視点で見てその集団からとても大切なことを学んだ。そして、会長との1年間の活動においても同じである。違った視点からまた、彼からもいろんなことを学んだ。
感謝……。感謝。これからもさらなる成長を続けていきたい。

管理部

小島 正吉  岡部 祥英

管理部は決して楽ではありませんよ。
我々が管理部をスタートするにあたって、決意は一つでした。学校美化に対する高いモティベーションを維持し、不屈のメンタリティーを持って、その偉業を達成しようと心に誓いました。
アッセンブリーでは最大の難関といわれる照明を担当し、究極のタイミングでスイッチを入れるというスキルを披露し、前人未到の快挙を成し遂げました。一年間管理部を務めて、一回り人間として大きくなれた気がします。

企画広報部長

築山 公一

今年の企画広報部は、部員が僕一人しかいなかったので、とても忙しかったように思います。文化祭でも、各校への案内などは、ほかにも二、三人の協力があってできました。パンフレットなども、執行委員以外で手伝ってくれた人もおり、非常に感謝しています。学友会の企画と広報という責任の重い役で忙しい毎日でしたが、非常にやりがいのある仕事でしたし、仕事をやり終えた後の達成感は格別のものがありました。僕自身、よい経験ができましたし、僕の仕事を支えてくれた、学友会会長の西山君、副会長の石井君、その他多くのスタッフに感謝しています。

文化祭業績報告

柳原 直之

2003年文化祭は10月31日から11月4日にかけて行われました。今年の文化祭テーマは「俺等関学生」でした。このテーマには、関学生にしか出来ない、関学生だからこそ出来る文化祭をやろうという意味がこめられています。このテーマに決定した理由は、今までとは違うオリジナリティーを追求し、これまでの文化祭を変えていこうという思いが僕自身にあったのはもちろん、執行委員全員にあったからです。
また、今までの文化祭では食品サークルの数があまりにも多すぎたり、文化祭にあまりふさわしくないといえるようなサークルが多々あるなどの問題点がありました。今年度の執行委員会は、そういった数々の問題点を改善していき、文化祭に新しい風を吹き込もうという事で始まりました。これらの改革のために各セクションで様々な改善策が打ち出されました。実際に実行された改善策は次の通りです。文化祭執行委員会のほかに本部役員会の開催、食品サークルの絞込み (審査会実施)、各学年企画の充実(1年生のクラス展・2年生のクラス対抗垂れ幕企画・3年生の巨大鶴のモニュメント製作)、そのほかにも、毎年混乱の起きる机・椅子の管理の徹底、校内広報の充実、ライブハウス・中庭ステージの活性化など。
これらの改善策は準備の段階から各セクション担当の執行委員が徹底して行っていました。残念ながら、一般公開当日は雨になってしまい、中庭ステージの中止をやむをえない状況になりました。しかし、そのハプニングを各々で助け合って、中庭ステージの演目を何とかチャペルで開催することが出来ました。これも、当日まで毎日残って準備を万全にしていた執行委員全員の成果だったと思います。
しかし、執行委員会としての課題も多く残りました。各サークル団体への情報伝達が遅れたり、正確に伝わらなかったりなど、自分たちの説明責任が足りない時が何度かありました。来年は、この「説明責任」を一つの課題として、執行委員会は頑張っていって欲しいと思います。
最後になりましたが、様々な場面で手助けをしていただいた各先生方、準備の段階から最後の撤収まで仕事をやり遂げてくれた執行委員、そして雨にも関わらず大いに文化祭を盛り上げてくれた高等部生、今年の文化祭を成功に導いてくださって本当にありがとうございました。

学友会総務局運営部報告

有村 拓朗

運営部自体の活動は少なかったですが、裏方の仕事などで学友会を支えることを頑張りました。今年の学友会のメンバーとして一年間の活動を振り返ると、常に挑戦する、という前向きな行動が印象的で、さらには連帯感も強かったと思います。それが一番顕著だったと思うのは文化祭で、各自がしっかりと役割をこなしたおかげで完壁とも言える成功に導けたことは、やはりメンバーの協調性と努力があってこそだと思いました。この学友会で学んだ意欲や挑戦するということを今後に活かしていきたいと思います。一年間ありがとうございました。

アッセンブリー委員会報告

玉置 智啓

アッセンブリー委員はアッセンブリーの時に司会をするのが仕事です。その他の仕事は特にありません。みんなの前で司会をするのは、緊張し、時には恐いものです。しかし、副委員長の末弘君、芝川先生、クラスのみんな、そして全校生みんなの協力があったおかげで一年間アッセンブリーで委員としての役職を無事務めることができました。
人の前でしゃべるのが苦手な人や緊張しやすい人はぜひアッセンブリー委員になつて今後の生活に活かしてほしいと思います。
一年間ありがとうございます。

クラス委員会報告

南   慶

4月30日にリーダー研修会を会議室で行いました。各クラスのコミティーと学友会、先生方で会議の進み方について学びました。ゲームやシミュレーションなど、例年にない新しい試みを取り入れました。僕が司会をやらせてもらったのですが、緊張してすっかりあがってしまった僕を副委員長の西岡君が助けてくれて何とか責任を果たすことができました。
続いて6月3日の学友会総会の準備をしました。HRの時間に各クラスで取り上げてもらった総会の議題を4つに絞り、またHRの時間に各クラスでそれについて、賛成意見と反対意見を出してもらい、それをまとめて、総会に提出しました。例年にない活発な意見のやり取りで熱のこもった総会となりました。
2学期は、総会で取り上げた4つの議題以外の残っている議題について話し合いました。 シャワールームの改善と図書館コピーの自由化という2つの議題をクラス委員会から先生方に持っていきました。
最後に、このような活動を続けることが出来たのは、クラス委員会を構成するコミティーの人達、副クラス委員長の西岡君、学友会の人達、芝川先生、松浦先生、中田先生、そして指導してくださった八尋先生のおかげだと思います。
ありがとうございました。

春の子供会報告

委員長 岩田 和久

今年度の春の子供会も、例年と同じく、6つの施設から子供たちを招待して、関西学院高等部生と神戸女学院生と共に楽しく遊びました。天候にも恵まれ、子供たちもボランティアスタッフもたくさん参加してくれて、最高の環境の中で、春の子供会を開催することができました。午前中はグラウンドを使って、フリスビーや小運動会などを行いました。お昼ごはんを食べたあとは、校舎を使って、オリエンテーリングを行いました。お兄さん、お姉さんと手をつないだり、肩車をしてもらったりと校舎の中が笑顔であふれていました。最後には子供たちの首に、おみやげの色とりどりのキャンディーレイがかかっていました。そして、楽しかった時、お兄さん、お姉さんとの別れの時……子供たちはなかなか離れようとしませんでした。中には涙を見せる子もいました。子供たちが別れを惜しむ姿、これこそ春の子供会の成功の証なのではないか、そう思いました。日頃接することのない子供たちと一日遊ぶことによって、高校生たちも何かを学んだことでしょう。これからもこの歴史の古い子供会が続いていくことを心より祈っています。
スタッフとして参加してくださった皆さん、支えてくださった先生方、ありがとうございました。この場をかりて厚く御礼申しあげます。

風紀美化委員会報告

副委員長 3年G組 波内 俊文

今年の風紀美化は、本当に皆さんのご支援があってこそ、運営出来たものでした。まず、顧問であった津先生と稲津先生には、普段からお世話になりました。また、各クラスの美化委員長にも様々な場面で助けてもらいました。不手際の多い風紀美化委員でした。
文化祭では、委員長・副委員長共々私事で参加する事が出来ず、全ての作業を各クラスの委員長に任せる形となってしまいました。また後片付けの場面でも、先生達や、その他大勢の人たちの協力が無ければ成り立たないものでした。
このような委員長・副委員長で、不満等たくさんあったと思うのですがそれでも、しつかり仕事をして下さったみなさんには本当に頭が上がりません。
この場を借りて、津先生と稲津先生を始め、各クラスの委員長や、その他ご協力下さったみなさま、また常に学校の清掃をして下っておられる清掃員の方々にこの場を借りてお礼を申しあげたいと思います。ありがとうございました。

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