更新:2016年6月22日
2016年度 第1回学友会総会
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報告

今年度の学友会総会について学友会本部がなによりも意識したのは、「いかに議論しやすい環境を作るか」である。4月に行なった千刈キャンプ場での本部会議から、全校生徒が議案についてより真剣に考える方法を模索してきた。そして今回、クラス委員会の尽力により、学友会本部が望んだ準備に実に近い形となった。特に議案決定前に、先生方に意見の一覧を見てもらうという取り組みに関しては、議案成立の現実性と先生方の見解を確認できるという点で実に素晴らしかった。また、一年生発案の議題枠を確保したことに関しても、低学年が考え、発言しやすい環境作りに効果があったと言える。
総会当日の議論の雰囲気も例年に比べれば好感触だ。発言された意見の数が多かったのはもちろんの事、出た意見が1人走りせず、他の生徒の意見に対する意見が出たというのは、議論の場として良かった。また先述した一年生議案枠確保の取り組みの成果もあり、低学年から意見が出たことも、議論の促進に繋がった。今年度上がった3つの議案は、議論されるべき方向性がそれぞれ違っていたため、議長としてその調整に努めた。
第1号議案「体育大会の実施」では、体育大会の行なう場所と時期について、そして現存する球技大会を続行すべきなどの意見が出た。この議題は一年生からの提題だったが、一年生の中にも意見する生徒がいたのはとても良かった。
第2号議案「校内での着用服について」では、主に体操服でスクールアワーを過ごすことの必要性についての議論が交わされた。この自由討論で残念だったのは、論点から少しズレたような状態を引きずってしまったことだ。議長の対応が遅かったことを後悔している。
第3号議案「人権講座について」では、人権講座をどのような授業内容、授業方法にして欲しいかという意見が次々と出た。一方的ではなくもっと相互的な学びがしたい等、議論の内容は濃いものであった。
一般的に見ると、今回の総会の大きな失敗は、一生徒による不適切なパフォーマンスと、投票にかけた時間の長さの二つが挙げられるだろう。
前者に関しては、確かに彼のした事は許されることではないし、非常に残念な行動であった。しかし、あまりネガティヴに捉えたくないというのが本音である。毎年本部は、こういったパフォーマンスの対処に困っているようだが、今年はあえて議長からの注意喚起は行わなかった。これは、クラス委員長が3年生に向けて事前に話してくれていたことと、何よりも自治の学友会が注意すべきなのは、そういった生徒を取り締まる事ではないはずだからである。つまり、総会そのものの雰囲気が不適切なものであったのならそれは問題視されるべきであるが、そうでもなかった以上議論の内容に関係のない彼の行為について、特別に問題視するのは賢くないだろう。
投票についてはその待機時間の長さ故に生徒から多くの批判を頂いた。本部も工夫をしなかったわけではなく、今年の本部の特徴である運営委員会の生徒が存分に働き、投票経路の混雑を防いだ。結果的に昨年度よりも20分弱早く投票を終えることが出来たが、まだまだ遅いというのは事実だ。しっかりと反省して来年度の本部の生徒に託したい。
今年の学友会総会は議論という面においては例年に比べると優れた成果を挙げられたと思う。クラス委員会と全校生徒、そして先生方に支えられた学友会総会であった。心から感謝を申し上げると共に、来年度以降の生徒には、より内容の濃い議論を目指してほしい。

議決事項と結果

議案 可否
一号議案 体育大会の実施を求める議案 可決
二号議案 校内での制服以外の着用許可を求める議案 可決
三号議案 人権講座の見直しを求める議案 可決